北海道釧路市より、IOデータHDL-GT2.0 の復旧をご依頼いただきました。
遠方のため、他社も含めて検討したいということでしたので、何度か電話で症状や復旧の可能性などを打ち合わせした後に弊社にご依頼いただきました。
到着後、先ずすべてのドライブのクローンイメージを作成し、1本ずつバイナリエディターによるチェックを行ったところ、1番ディスクに重度の論理障害が発生しておりました。
1番ドライブの論理障害を解除して、仮想RAIDを作成し、ファイル詳細スキャンによりデータ復旧に成功しました。RAID0構成ではちょっとしたトラブルからデータにアクセスできなくなる危険があります。運用には十分注意してください。
Baffalo製ネットワークストレージ Linkstation(LS-WHGL/R1シリーズ)の復旧をご依頼頂きました。この機器は、HDD2台を搭載し、RAID0の他、RAID1での利用ができるモデルです。
PCからのアクセスが突然不可能になったとのこと。ミラーリング(RAID1)で利用していたとのことで内蔵HDDのうち1台をお持ちいただき早速復旧作業へ。
冗長性に優れたRAID1で利用していたとのことで不幸中の幸いと復旧を進めましたが、???、どうやらRAID0に設定にしていた模様。
購入時に管理業者様が間違ってRAID0に設定していたようです。(後日談)
急ぎ、もう1台のHDDをお持ちいただき再び復旧作業へ。
正しい状況把握まで時間がかかりましたので、うまくRAID構成を再現することに時間がかかってしまいましたが、無事に復旧成功いたしました。復旧成功のご連絡をしたところ、業務に重要なデータが大量に入っていたらしく、大変安堵した様子でお引取りにお伺い下さいました。
お困りのことがありましたら、まずはご相談ください。手を尽くしてからご連絡いただいて復旧が難しくなる例がたくさんあります。お気を付け下さいませ!
東北のある設計会社様から、IO-DATA HDL-GTR 2.0 のご依頼。
最初は「HDDを取り出したら、並び順がわからなくなり、起動できなくなった・・・並び順を解明しデータを取り出してください。」というお話でした。
筐体が弊社に届き確認しはじめましたが、「何やらおかしいなあ、、、」と技術スタッフが。どうやら、RAIDの順番がおかしくなっただけではないようです。
何回かお電話でお話しし、よくよくお話を聞いてみると、実は、煙があがったり、落下させた、ということをはじめてお聞かせいただきました。
お話をまとめるとこうです。「業務にて通常使用中、突然、煙が上がり、慌ててHDDを取り出し、加えて慌てていたためHDDを落下させてしまった。」というお話でした。さらに、「慌てて取り出したためRAIDの並びもわからなくなってしまった」という大変な状況がわかりました。先方の担当者は「煙があがったり、落下させたことを正直にいうと、見積金額が上がると思った」とのこと。。。
パソコンのお医者さんの立場から言わせていただくと、本当の症状をお伝えいただかないと、直るものも直らなくなってしまいます。だから、本当のことをお伝えくださいね。
弊社は、お電話や初期面談の際のお見積金額を提示したら、原則、増額しない!というポリシーでやっております。(もし、悪意があれば、筐体をお預かりしてしまったあといろいろと理由を付けて、料金をアップできてしまいますので、そのようなポリシーでやっております。)症状とHDD本数と容量をお聞きして、電話で技術者が正確なお見積をしています。
弊社は、復旧難度により後で復旧料金が増加することがありません。また、料金体系が難易度により変化しません。ここは珍しいと思います。作業に時間がかかったからと言って、難易度加算はしないので。(ただし、最近はHDD容量の増大化から、HDD本数と容量での料金の違いはあります。この場合も、事前にお見積する金額より、増額することはありませんよ。)
前置きが長くなりましたが、このたびの復旧作業の概要は、こうです。
RAIDシステムは非常に複雑かつ独特の構造をしておりますので、障害が発生した際には、正直に症状を教えてくださいませ。症状を正しく申告していただかないと復旧が遅くなったり、復旧不能となる場合もございます。